Centrino搭載ノートパソコンで障害:米インテルが認める

 米Intelが同社のモバイル技術Centrinoを搭載したノートパソコンで、不具合が生じることを認めた。この不具合は、カナダのNortel Networksが5月に提出した報告書で指摘していたもの。報告書によると、Centrinoを搭載したノートパソコンでVPNソフトウェアを実行すると、ソフトウェア非互換が原因でシステムが停止し、Windowの青色のエラー画面が表示される可能性があるという。

 Intelによると、「今回の不具合は、CentrinoファミリーのワイヤレスモジュールIntel Pro Wireless 2100を制御するIntel PROsetアプリケーションと、一部のVPNアプリケーションとの間で互換性がなかったことが原因と考えられる」。

 ただし、Intelは「今回の不具合は既知のものであり、Centrino製品が発表される3月初旬頃には、パソコンメーカーに対して対策を通知済みだった」と述べ、「対策の実施により、不具合の影響が軽微だった」(Intel)と釈明している。同社はこの対策で、Intel PROsetソフトウェアのワイヤレスモジュール制御機能、Adapter Switchingを停止または削除するようパソコンメーカーに指示していたという。

 IntelのスポークスマンのDan Franciscoは「Intel PROsetとAdapter Switchingが有効な状態でのVPN接続といった一部の状況下でノートパソコンが正常に動作しない問題は認識している」と語る。「現在出荷している大半のシステムはAdapter Switchingを停止または削除している。ただし、今後も類似例が生じる可能性がある」(Francisco)

 一方、Nortelを含む一部のVPNソフトウェアメーカーは独自の対策を発表している。Nortelはテクニカルサポートのサイトで、Intel PROsetソフトウェアを削除し、代わりにWindowsでワイヤレスモジュールを制御するよう利用者に通告している。

 Intelは、「今回の不具合はソフトウェアとの互換性に関するもので、Centrinoそのものの欠陥ではない」と述べている。「不具合が心配なユーザーは、ノートパソコンの製造メーカーに問い合わせてほしい」(Francisco)

 同社はIntel PROsetアプリケーションをアップデートするかどうか、またその時期について「コメントできない」(Francisco)としている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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