ネットワーク機器大手のCisco Systemsは5月20日(米国時間)、セキュリティ関連製品およびサービスを14種類発表する予定だ。今回発表されるものは、同社が進めるEnd to Endセキュリティの一環であり、特に今回はこれまで同社が扱ってこなかったデスクトップPC向けの製品も含まれている。
「ネットワーク管理を容易にするためユーザー企業では、単一で、かつ統一されたソリューションをすべて同一ベンダーが提供してくれることを望んでいる」と、Ciscoで製品・技術マーケティングのシニアディレクターを務めるJeff Platonはいう。「ネットワーク管理において、全く違ったハードウェアとソフトウェアを何種類も組み合わせて使うような時代は終わった」
今回同社が発表する製品は、新製品のほかに旧製品のアップデートも含んでいる。セキュリティ管理ソフトウェア3製品、ハードウェアベースのVPN(VIrtual Private Network)アクセラレータ3製品、IDS(Intrusion Detection System)関連5製品、それ以外にクライアントPC向けVPNクライアントなど3製品を合わせた計14製品だ。
「Ciscoは、自社のルータやシステムなどにセキュリティ機能を組み込み、デスクトップPCやサーバのセキュリティに注力することで、セキュリティベンダーとしての名前を高めたいと考えている」と、調査会社IDCのリサーチディレクター、Charles Kolodgyは説明する。
今回発表される製品のうちメジャーなものとしては、セキュリティソフトウェア会社netForensicsよりライセンスを受けたセキュリティ管理ソフトウェアがある。Ciscoではこの製品をSIMS(CiscoWorks Security Information Management Solution)というブランド名で提供する予定だ。同ソフトウェアは、Ciscoやそれ以外のメーカーのセキュリティ機器の監視を行うことができる。
「Ciscoは競合他社の情報開示がなくても、他社製品のサポートができることになる」と、同社が自社技術ではなく他社の技術を使用することになった経緯を示唆して、Kolodgyはいう。
またCiscoが発表する製品には、IDSシステム開発企業Okena社の買収で獲得した製品も2種類含まれている。その2製品、Cisco Security Agent for DesktopsとCisco Security Agent for Serversは、それぞれクライアントPCとサーバに常駐し、ネットワーク上の不審な挙動を発見、ブロックすることで、潜在的な脅威を取り除くことができる。
Ciscoは、これまで同社が積極的でなかったSOHOなどの市場にも進出を始めている。2003年3月に同社は、SOHO向けネットワーク機器を製造・販売するLinksysを約5億ドルで買収している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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