ミラクル・リナックス(藤城 薫社長)は5月14日、64ビットアーキテクチャ「Itanium プロセッサ・ファミリ」対応のLinuxサーバーOS「MIRACLE LINUX 64bit Edition for the Intel Itanium Processor Family(MIRACLE LINUX 64bit Edition)」を6月23日に出荷開始すると発表した。
「MIRACLE LINUX 64bit Edition」は、業務向けLinuxサーバーOS「MIRACLELINUX Standard Edition V2.1」をベースに開発し、「Oracle9i Database Release2 for Linux Intel Itanium」に最適化した製品。
非同期 I/Oをサポートすることで、データベースへの高速アクセスを可能にしたほか、64ビット・アドレッシングによって、大量のデータベースバッファをメモリ上に配置し、ディスクへのアクセスを大幅に削減することができる。
また、16エクサバイトのデータベースのアドレス空間をもつことができ、高度なデータベース・オンライントランザクション処理能力の向上と、大量データの高速処理が可能となる。さらに、エンタープライズにおける利用拡大を考慮し、64ビットアーキテクチャに対応した最新技術である「LKCD(Linuxカーネルクラッシュダンプ)」および「LKST(Linuxカーネル状態トレーサ)」も取り込んでいる。
製品構成モジュールについては、「Itanium 2」に最適化されたインテルコンパイラで作成されているため、他社のGCCで構築されたLinux製品と比較し、高性能、低負荷で動作する。
同社は今後、低コストで信頼性の高い業務システム構築基盤「MIRACLE LINUX Standard Edition」の機能を強化するとともに、ハイエンドシステム領域でLinuxを利用できる“Unbreakable”な環境の拡大・推進に向け、64ビットアーキテクチャにおける製品強化、およびサポート拡充を図っていく方針。
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