NECが新サーバ発表、「Windows Server 2003は基幹システムにも耐えられる」

藤本京子(CNET Japan編集部)2003年05月14日 20時22分

 NECは14日、大規模ビジネスに向けた64ビットプロセッサ搭載サーバ3機種を発表した。

 新製品のうち最上位機種のExpress5800/1320Xdは、64ビットプロセッサであるインテルのItanium2が最大32個搭載可能で、Express5800/1160Xdは16個まで、Express5800/1080Xdは8個まで搭載可能となっている。いずれもマイクロソフトが明日同社のカンファレンスにて詳細を発表する予定の64ビット版Windows Server 2003に対応しており、発表会にはマイクロソフト代表取締役社長の阿多親市氏も出席した。

 NECの執行役員常務である近藤忠雄氏は、経理・人事購買管理システムや、生産・物流管理などの基幹業務において、Windowsの採用を検討している企業が増えていること

NEC執行役員常務 近藤忠雄氏
を指摘、データ処理量の大幅な増加でWindows 64ビットのニーズが高まることを見込んでWindows Server 2003に対応したItanium2サーバを市場投入するのだという。「Windows Server 2003とItaniumプロセッサファミリの組み合わせで、顧客の中核業務で要求される99.99%の稼働率はすでにクリアしており、社会インフラとして要求される99.999%の稼働率も達成しつつある」(近藤氏)

 今回発表された新製品は、搭載CPUが最大32個ということに加え、最大512GBのメモリ、876GBのHDDが搭載可能。またItanium2プロセッサを4個まで搭載できるセルカード

NEC Expressサーバ Express5800/1000シリーズ
を単位として1台の装置内で複数のOSを稼動させるパーティショニング機能や、ハードウェアの不都合を自己診断するサービスプロセッサを実装している。NECは同時に、障害が起こった際にシステムの自動復旧を行うソフトウェア、SystemGlobe GlobalMaster R1.2も同時に発表した。

 インテルのItanium以外に、AMDのOpteronを採用する予定はあるのかとの問いに近藤氏は「その予定はない」と言い切った。その理由として同氏は、「一度製品化したならば、その製品は継続して提供しなくてはならないものだ。しかしAMD製品を採用した場合、今後継続して製品提供し続けられるかどうか自信がない」と述べた。

 新製品の出荷開始時期は6月30日で、サーバ単体での価格は838万9千円より。NECでは販売目標台数を「3年で1000台」としている。

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