日本IBMは5月14日、SAN対応ストレージサーバ製品の上位機種であるESSモデル800(TotalStorageエンタープライズ・ストレージ・サーバ・モデル800)」の機能強化を図り、6月27日から販売を開始すると発表した。
ESSモデル800は、必要に応じて記憶容量を増強できるオンデマンド機能などに特徴があるという。これは、スタンバイ・キャパシティ・オンデマンド(スタンバイCoD)for ESSと呼ぶ機能。予備のディスク容量を105Gバイトから最大5Tバイトまで増強でき、出荷後の製品についても、途中から同機能を付加できる。これによりユーザーは、「データ量の変化に合わせて、柔軟かつ迅速に記憶容量を拡張できるようになる」(同社)。
データの複製を作成するFlashCopy機能については、zSeries環境で、コピーをボリューム単位からデータセット単位で可能とし、より細かい単位でコピーできるようにした。また、これまでの1対1から最大1対12のコピーを同時に行えるようにした。災害対策に利用可能のPPRC(遠隔リモートコピー)では、最大32箇所の遠隔地へのコピーを可能にしている。
ESSモデル800の記憶容量は、245Gバイトから最大44Tバイトまで拡張可能。IBMのサーバ用OSのほか、Windows、Linux、Solaris、HP-UXなどの主要OSをサポートする。価格はオープン。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」