日本IBM、POWER4+搭載UNIXサーバを3種発表

ニューズフロント(CNET Japan特約)2003年05月07日 17時09分

 日本IBMは5月7日、同社の64ビットプロセッサ「POWER4+」とキャパシティーオンデマンド(CoD)機能を搭載するUNIXサーバ「pSeries 690」「同670」「同655」を発表した。「POWER4+によって、処理能力が最大約65%向上する」(同社)としている。

 新型サーバが搭載するCoD機能は2つある。1つは、必要に応じてプロセッサの追加・停止を可能にするプロセッサーOn/Off CoD機能。もう1つは、予備のメモリ機構を導入しておき、必要時に4Gバイト単位でメモリを増強できるメモリーCUoD機能である。IBMは、「当社が提唱するe-ビジネス・オンデマンドをハードウェアで実現するための機能」と説明する。

 pSeriesは自己修復機能を備えているため、サーバはシステムエラー情報を発生時に把握し、再発防止の対策を自動的に行える。またpSeriesはパーティショニング技術「LPAR (Logical Partitioning:論理区画)」を採用するが、p690では従来の2倍の区画である最大32区画に増強している。

 各製品の概要は以下の通り。

  • pSeries 690
    POWER4+の1.7GHz版、または1.5GHz版を搭載。最大32ウェイ構成可能。価格は8ウェイ構成で、1.7GHz版モデルが1億3000万円台〜、1.5GHz版モデルが1億200万円台〜。5月30日より発売する。
  • pSeries 670
    POWER4+の1.5GHz版を搭載。最大16ウェイ構成可能。価格は4ウェイ構成で5200万円台〜。5月30日より発売。
  • pSeries 655
    POWER4+の1.7GHz版、または1.5GHz版を搭載。最大16ノードの8ウェイ構成と、128プロセッサを搭載可能。価格は4ウェイ構成で4000万円台〜。7月25日より発売する。

日本IBMのプレスリリース

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