NECは4月24日、2003年3月期(2002年4月1日〜2003年3月31日)の連結決算を発表した。売上高はネットワークインフラやモバイルターミナルなどの減収が響き、前期比8%減の4兆6950億円となった。営業損益は、前期の555億円の赤字から1208億円の黒字に転換した。前期に実施した構造改革による固定費の削減や原価低減が効を奏したという。ただし、最終損益は245億円の赤字。前期の赤字額3120億円から改善したものの、2期連続して赤字という結果になった。
セグメント別の売上高は、ITソリューション事業が前期比6%減の2兆826億円、ネットワークソリューション事業は同20%減の1兆5763億円、エレクトロンデバイス事業が同11%減の9367億円と、ネットワークインフラ事業が市場低迷の影響を大きく受けている。
NECは2004年3月期の見通しについても明らかにした。通信インフラ分野で厳しい状況が続くことが予想されるが、海外市場での携帯電話事業の本格的立ち上げを計画していることから、売上高は4兆8000億円となる見込み。営業利益は1800億円、最終損益は300億円の黒字を見込む。
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