Sun Microsystemsのソフトウェア製品が、Advanced Micro Devices(AMD)の新製品であるOpteronプロセッサをサポートする。ただし当初は、従来の32ビットのみに対応するだけで、ライバルのIntel製プロセッサとの差別化を図る64ビット部分への対応は未定という。
AMDのOpteron発売を前にSunが発表した内容によると、Opteronをサポートするのは、SunのUnixであるSolaris、Java、Sun Open Network Environment (Sun ONE) のサーバソフトウェア類など。
Sunのソフトウェア部門でエグゼクティブ・バイス・プレジデントを務めるJonathan Schwartzは、この発表のなかで、「この新たな機会にAMDと協働できることは大変喜ばしいことだ。Solaris、Java、Sun ONE、そしてAMDのOpteronという組み合わせで、我々の顧客やパートナー企業は、高度な信頼性と堅牢性を備えた企業ユースに耐え得るプラットフォームを手に入れ、アプリケーションやWebサービスを稼動できるようになる」と語った。
Sunの経営陣はこれまでに、同社のx86ラインの製品にAMDのOpteronを採用する見通しを公表していた。
同社の今回の発表はOpteronを支持するもの。Opteronでは、IntelのXeonやAMDのAthlonといったCPU向けに書かれた従来の32ビットプログラムが動くだけでなく、同チップのために開発された64ビットプログラムも実行可能になる。この64ビット部分を生かせば、32ビット用チップに比べはるかに多くのメモリを使うことが可能となり、その分計算処理能力が向上する。
今回の動きはまた、SunがIntel製プロセッサならびに互換CPU上で走るSolarisの普及に力を入れていることの表れでもある。これまでのところ、Solarisの売上は、自社のUltraSPARCプロセッサを使ったワークステーション向けサーバ用のものが大半を占めている。
だが、SunによるOpteronのサポートは、Microsoft、そしてRed HatやSuSEといったLinux勢と比べると、限定的といえなくもない。MicrosoftやLinux勢はみな、32ビットのx86命令セットに加えて、Opteronで動く64ビットの「x86-64」と呼ばれる命令セットをサポートしたOSを販売する予定。
Sunでは「64ビットのx86プラットフォームへのサポートに対する需要がどの程度あるか、今後見極めていきたい」としている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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