米Sun Microsystemsは、米AMDが4月22日にリリースするOpteronプロセッサについて、採用の可能性があることを明らかにした。
Opteronは、最大8個のプロセッサを搭載するサーバ向けに開発された、64ビットのマイクロプロセッサ。Sunは現在、研究所でOpteronのテストを行っているという。Sunのオペレーティング・プラットフォーム・グループのバイスプレジデント、John Loiaconoは「顧客がOpteronに関心を寄せていることが分かった」と語っている。同氏はSunの製品計画については言及しなかったものの、「おそらく将来、SunはOpteronを採用することになるだろう」と述べた。
「Opteronをすぐに使用するかと問われればNoと言わざるをえない。しかし、使用する可能性があるかと聞かれた場合、答えはYesだ」(Loiacono)
このSunからのお墨付きは、リリースを間近に控えたOpteronにとって強力な武器となる。米RackSaverなど多数のメーカーが採用プランを発表しているものの、今のところ大手メーカーは名乗りをあげていないからだ。
米Mercury Researchの主席アナリストDean McCarronは、「SunがOpteronについて、慎重ながらも楽観論を示したことは、AMDにとって良い兆候だ」と語る。Opteronがターゲットとするサーバの市場は、依然として一握りの大手コンピュータメーカーが押さえており、新技術の採用については非常に保守的な姿勢を崩していない。
McCarronは「Sun、あるいは米IBMが興味を示した場合、(市場での普及が)決定的なものになる」と述べる。米NewisysのJack Steegによると、全ての大手メーカーがOpteronのテストを行っているという。
現在、Sunのサーバ製品は自社のプロセッサUltraSparcで稼動するものが大半だ。Sunの幹部は、「AMDや米Intelなどのいわゆるx86チップを搭載したSunサーバは、今後Sunの製品ライン全体で、かなり高い割合を占めるようになるだろう」と語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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