1月の半導体売上高は季節的要因による落ち込みを示した。しかし半導体業界は、ワイヤレス市場の盛り上がりと高度半導体技術への需要が追い風となり、2003年の半導体売上高は広範囲で成長を示すと期待している。
米半導体工業会(SIA)によれば、1月の世界半導体市場の売上高は122億ドルで、2002年12月の125億ドルから2.4%減少したが、前年同月の100億ドルからは22%の増加となった。
SIAは、前月からの落ち込みを、「半導体業界では例年どおりのパターン」と説明する。12製品分野のうち8分野の売上高が前月からわずかに減少したものの、DSP(digital signal processors)は3.3%増加した。
「SIAはなお、半導体業界の2003年売上高が前年比2桁成長を達成し、幅広い力強さを示すと予想している。これをけん引するのはIT支出の回復、世界ワイヤレス市場の急成長、高度半導体技術を使用したWi-Fi(802.11)やブロードバンドネットワークを含む新興分野だ」(SIAの議長、George Scalise)
2003年は企業のIT支出が4〜7%増加し、企業の買い手が市場に戻るためパソコンの売上高は10〜14%成長する見込みであるという。
最近のSIAの報告によれば、最終的な半導体需要の25%を占めるワイヤレス通信分野は、好調だった2002年と同じ力強さを維持するという。携帯電話に使用される半導体への需要は、消費者がスマートフォンなどの新型携帯電話に移行するのに伴い、増大する公算が大きいという。なお、新型携帯電話とはデジタルカメラ、電子メール機能、ワイヤレスインターネット接続、ビデオゲームなど多数の機能を搭載するものを指している。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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