米Microsoftは米国時間2月26日、PtoP型ソフトウェア開発キットWindows XP Peer-to-Peer Software Development Kit(SDK)を発表した。現在、テスト版を配布している。
Windows XP Peer-to-Peer SDKにより、ソフトウェアプロバイダや企業のデベロッパはPtoP型アプリケーションをWindows XP上に容易に組み込むことができる。
ファイル交換サービスのKaZaAやNapsterなどですっかりお馴染みとなったPtoPアプリケーション。これを利用すると、デスクトップパソコンのユーザー同士が中央サーバを介することなく、直接情報を共有できる。
同開発キットでは、Windows XPの基盤にあるデータ転送プロトコル、IPv6の強化を図った。これにより、企業のプログラマはファイアウォールを通過するPtoPアプリケーションや、モバイル装置向けのPtoPアプリケーションを開発することができる。
またMicrosoftは、PtoPのアプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)をWindows XPに組み込む計画も明らかにした。PtoPネットワークに接続しているデバイスが、同ネットワーク上にある別のデバイスを自動的に検索し、互いにやり取りを行うことができるという。
なお、Windows XP Peer-to-Peer SDKの最終版とWindowsXPのアップデートは、今年後半にリリースする予定。
デスクトップ向けソフトウェアで強みを持つMicrosoftは、高性能パソコンとWindows OSを利用したPtoPアプリケーションの開発促進に興味を抱いている。2002年にはPtoPの新興企業XDegreesを買収し、Microsoftのストレージ製品にXDegreesの技術を利用する計画を明らかにした。Sun MicrosystemsもPtoPに取り組んでおり、オープンソース・プロジェクトのJxtaを通じて、分散アプリケーションに必要な基盤の開発を進めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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