Sun Microsystemsは米国時間2月25日、今後のマイクロプロセッサの計画を明らかにした。
Sunはこれまで、Intelのプロセッサや米MicrosoftのWindows、ライバル企業がこぞって採用するLinuxなどに目を向けず、独自の姿勢でサーバ市場を歩んできた。しかしライバルの技術が向上し、Sunの市場に進出するにつれ、Sunの対応の悪さを批判する声は高まっている。「今まで将来の計画を公開していなかったため、当社が見据えている未来を理解してもらえなかったのだ」(Sunプロセッサ部門エグゼクティブ・バイス・プレジデント、David Yen)
同社が今回発表したのは、UltraSparc IVやVモデルを含むプロセッサの計画と、Afara Websystemsから取得したプロセッサ設計「スループットコンピューティング」技術。
UltraSparc IVプロセッサは2003年後半に出荷する予定で、同一のシリコン上に2つのコアを搭載する。同プロセッサは、現在UltraSparc IIIプロセッサを搭載したサーバに組み込まれる。
ローエンド寄りサーバ版のUltraSparc IVであるGemini(開発コード名)は、薄型ブレードサーバでの利用を想定しており、2004年に量産出荷を予定している。Sunは今月初頭、デュアルコアのUltraSparcプロセッサを搭載したブレードサーバを2004年前半に出荷する計画を明らかにしている。Geminiは、UltraSparc IVや最新のUltraSparc IIIと同様、130ナノメートルの製造技術を用いる。
UltraSparc Vは2005年に出荷する見通しで、処理性能を現行の5倍に高めるとしている。データ保護機能をはじめ、大型マルチプロセッサ機で使用するための機能を強化するという。90ナノメートルの製造技術を用いる。
Afaraから取得した技術をベースにしたプロセッサの第1弾は2005年にリリースする予定である。開発コード名はNiagaraで、90ナノメートルの半導体技術で製造する。「チップ・マルチスレディング」と称する技術を用い、多数のスレッドを同時に処理できるようにする。
SunはNiagaraを2005年にリリースした後、NiagaraとUltraSparcを同一の系列に融合する。現行の動作周波数1.2GHzのUltraSpace IIIより30倍高いスループットを実現するプロセッサを目指すとしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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