オーストラリアのSharman Networksは米国時間2月13日に、ファイル交換ソフトウェアKazaa Media Desktopの最新版、Version 2.1をリリースした。
従来版と基本的な機能はほとんど変わらないが、Version 2.1では、広告主によって著作権保護機能のつけられたファイルの検索リストが表示されるという。また、楽曲や映画、ソフトウェアのライブラリを整理するための新しいツールを内蔵した。出会い系サイトAmericanSingles.comを運営する米MatchNetとの提携により、AmericanSingles.comをベースにした個人広告の検索機能も新たに加えた。
Sharmanは音楽業界と映画業界から、著作権を侵害しているとして訴えられている。同業界はSharmanのビジネスモデルが、現在ではサービスを停止しているNapsterと事実上同じだと主張し、事業を停止するよう求めている。
一方Sharmanの言い分は、KaZaAの役割はコンテンツの配信に過ぎないというものだ。同社は最近法廷に提出した書類で、「ユーザーがKaZaAと提携コンテンツプロバイダAltnetを通じてダウンロードした著作権保護付きファイルは、1月当たり1500万件以上にのぼる」としている。「KaZaAユーザーはAltnetの有料コンテンツ検索に高い興味を示している」(Sharman NetworksのCEO、Nikki Hemming)
なおSharmanは、映画スタジオやレコード会社がSharmanなどとの提携を断り、ライバルとなりうるオンライン事業者を締め出そうとしているとして、1月末に独占禁止法違反で逆提訴している。
しかし、こうした係争はKaZaAネットワークにさほど影響を与えていないようだ。毎日常に約400万人のユーザーがKaZaAネットワークを利用しているという。
なおSharmanは、これまでKaZaAのインストールパッケージにバンドルされていたソフトウェアをいくつか削除した。同社はこの措置を、「インストール手順を簡略化するため」としている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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