米Red HatのAdvanced Server版が、幅広い環境で利用可能なOSとして、政府のお墨付きをもらった。Intelのプロセッサを搭載するIBMのサーバに対応するOSとして、Linuxが米国防総省のCOE(Common Operating Environment)の認証を受けたのは初めて。
COEとは、さまざまなコンピュータに共通のインタフェースを提供するソフトウェアのこと。その取り組みは1993年に、専門的な機能やインタフェースの特性を各種OS上に構築することから始まった。その主な目的は、米軍のソフトウェアが多種多様なコンピュータシステムに対応できるようにすること。隊員がシステムを扱えるよう教育することも目的の1つとなっている。
COE認証は、Advanced Serverの販売促進に力を入れるRed Hatにとっては追い風になりそうだ。同社は現在、価格の高いAdvanced Server製品に焦点を合わせた販売に取り組んでいる。その1つが、Advanced Server製品のユーザーに対するサポート体制の強化だ。同社の低価格製品の利用者と差別化を図ることで、ユーザーのAdvanced Server製品への移行を狙っている。
2002年9月には、Sun MicrosystemsのSolaris 8がCOE認証を受けた。IBMのAIX、Hewlett-PackardのHP-UX、MicrosoftのWindows NTもこの認証を受けている。
なお、Linux技術に関する政府の認証プログラムとしてはこのほかに、Common Criteriaがある。これは政府機密にかかわるアプリケーションについてその技術要項を認定するもの。現在、研究機関Cyber Security Policy and Research Instituteが、Common Criteriaの認定を求めて活動中である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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