米Intelは、無線モバイル技術の新ブランドCentrinoのノートパソコン向けプロセッサ、Pentium-M(開発コード名Banias)を2003年3月12日にリリースすることを明らかにした。
3月に登場するPentium-Mは次の3種類を用意する。動作周波数1.3GHz〜1.6GHzの標準Pentium-M、動作周波数1.1GHzの低電圧Pentium-M、動作周波数900MHzの超低電圧Pentium-M。
Pentium-Mは、技術と販売戦略においても、従来のIntel製品とは異なるという。これまで同社は、デスクトップパソコン向けプロセッサをノートパソコン向けに調整して販売してきた。しかし、Pentium-Mはノートパソコン専用に設計し、消費電力の削減を図った。従来のプロセッサを搭載したノートパソコンのバッテリー連続駆動時間は2時間〜4時間だが、「Pentium-M搭載製品では1回の充電で最大6時間の稼働を可能にする」(Intel)。
IntelはPentium-MをWi-Fiネットワークのモジュールやチップセットと組み合わせ、Centrinoのブランド名でマーケティングを推進する。同社はこれまで、マイクロプロセッサを単体で販売していたが、Wi-Fiモジュールとバンドルすることにより、モバイル市場で効率的に顧客基盤を確立しようとしている。
同社は、Centrinoのマーケティングに3億ドルを投資する予定である。2003年末までには、Pentium-MをIntelの主力製品に育てたい考えだ。なおモバイル向けPentium 4は、ターゲットを消費者市場のみに絞るとみられる。
ちなみに、ライバル企業も2003年に新しい低消費電力プロセッサを発表する。米TransmetaのAstroは今年中に、米Advanced Micro DevicesのAthlon 64は9月に登場する予定である。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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