米Sun Microsystemsは米国時間2月6日、米Intel製プロセッサ搭載のx86プラットフォーム向けサーバOS、Solaris 9 x86 Platform Editionを発表した。
同OSでは、ファイアウォールソフトウェア、ディスク・ストレージ・システムを管理するVolume Manager機能、サーバの処理能力や計算能力を配分するResource Manager機能などを用意している。価格は商用目的の場合、ライセンス料は99ドル。電話サポートの費用は、デスクトップが年間75ドル、ローエンドサーバが年間1275ドル。
Sunによると、同OSへの支持を表明しているのは、音声認識ソフトウェアメーカーのNuance、コンピュータ性能監視ツールメーカーのQuantivaなど。また、BEA Systemsは検証を行っている段階で、Verizonが採用を決めているほか、AMDとSybaseがサポートの意思を明らかにしている。
SunとIntelの関係が変わるにつれ、Intelプロセッサ搭載サーバ用のSolaris OSも浮き沈みを経てきた。Sunは何年間もIntelサーバにSolarisを提供してきたが、自社のUltraSparcプロセッサを搭載したサーバ向けSolarisの方に、より注力していた。1年前、SunはIntelサーバ向けSolaris 9の製造を延期した。その後2002年後半には、IntelサーバLX50向けにSolaris 9を出荷すると発表、将来的に他のシステム向けにもSolaris 9をリリースすると述べていた。
コンピュータハードウェアの使い勝手を良くするには、ソフトウェアメーカーの協力を仰ぐ必要がある。SunはUltraSparcサーバ向けSolarisで外部ソフトウェア企業との強力な提携関係を得たが、x86向けSolarisではサポートを獲得するのに苦労している。しかし、SunだけではなくIntelとHewlett-Packard(HP)も、ソフトウェアメーカーから新しいItanium搭載システムへのサポートを得るのに苦戦している。Itaniumはより広く普及しているPentiumやXeonプロセッサと全く動作が異なるためだ。
ただしSunは、外部のソフトウェアメーカーに完全に依存しているわけではない。Intelサーバに加えてLinuxサーバにも対応するために、UltraSparc向けSolaris OSのリリースも進めている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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