キヤノンは1月30日、2002年1〜12月期の連結決算を発表した。売上高は前年比1.1%増の2兆9401億2800万円となり、過去最高を記録した。純利益は前年の1675万6100万円から13.8%増の1907億3700万円で、こちらも過去最高を記録した。これによりキヤノンは3期連続して増収増益を達成した。デジタルカメラとデジタルビデオカメラが引き続き大幅な増加を見せたことがその要因という。
IT関連機器は、パソコン需要の低迷で伸び悩んだが、企業向けのデジタル複写機は堅調に推移した。デジタルカメラとデジタルビデオカメラ市場は引き続き需要が高い。その一方、半導体製造装置市場はメーカーの設備投資が本格的な回復を見せていない。
売上高を製品事業別にみると、事務機事業が2兆2262億円で前年比0.1%増となった。このうち複写機は同5.2%増。コンピュータ周辺機器は同0.7%減、情報/通信機器は同12.0%減。
カメラ事業の売上高は、4858億円で前年比27.4%増。デジタルカメラの需要は世界的に高い伸びを維持しており、コンパクトタイプが大幅な売上増となった。一眼レフタイプでもEOS D60 やEOS-1Dsといった新製品が好調だった。一方、銀塩カメラは引き続き減少した。
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