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アップル、「iPhone OS 4.0」でFlash排除を強化か

2010/04/12 10:11
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 Adobe Systemsの「Flash」に対するAppleの嫌悪感が一層強まっていることが、米国時間4月8日に発表された「iPhone」の新しいプログラミング条件によって示された。この条件の下では、抜け道を利用してFlashをiPhoneで利用できるようにするAdobeの戦術が通用しなくなる可能性がある。

 Flashはウェブ上のアプリケーションおよび動画ストリーミングサイトの基盤として、幅広く使用されている。FlashはあらゆるPCやノートPCに浸透しているが、AppleはFlashを嫌っており、iPhoneおよび「iPad」上で同技術をブロックしている。

 Adobeは今週ローンチ予定の「Flash Pro CS5」によって、この禁止措置を回避するつもりだ。Flash Pro CS5は、FlashアプリケーションがスタンドアロンのプログラムとしてiPhone上で動作できるように、それらのアプリケーションを書き出すことが可能だ。Adobeは先週、「Apple App Store」の100種類以上のアプリケーションがFlashテクノロジを使用していると豪語した。

 次期OSの「iPhone OS 4.0」が8日に発表され、ベータ版のソフトウェア開発キット(SDK)がリリースされたことで、こうした状況は変わろうとしているようだ。

 Daring FireballのJohn Gruber氏は、iPhone OS 4.0向けの新しい「iPhone Software Developer Kit」ライセンスの変更点を指摘した。新ライセンスには、次の条項が新たに追加されている。「アプリケーションのオリジナルのソースコードは、iPhone OSの『WebKit』エンジンが実行できるObjective-C、C、C++またはJavaScriptで記述されなければならない。そして、C、C++またはObjective-Cで記述されたコードだけがコンパイルされ、Documented APIに直接リンクされる(換言すると、翻訳を介したり、互換性レイヤおよびツールを使ったりしてDocumented APIにリンクするアプリケーションは禁止されている)」(新ライセンスの条項)

 Appleは今回の動きに関するコメント要請に応じず、Adobeは次のように述べるにとどめた。「われわれは新しいSDKの条項を認識しており、現在、それについて調査しているところだ。『Packager for iPhone OS』の開発は続けており、それはFlash CS5で初公開する予定だ」(Adobe)

 しかし、Gruber氏はAdobeが新条項を回避できる方法をまだ見つけられておらず、今回の変更は様々なプログラミングツールに影響を及ぼす可能性があると考えている。こうしたツールの多くは、プログラマーが同一のプロジェクトで複数の異なるデバイスをターゲットにできるよう設計されたものだ。MicrosoftのC#プログラミング言語と.NETテクノロジを使用してiPhoneおよびiPad向けのアプリケーションが記述できるNovellの「MonoTouch」も、影響を受けるかもしれないツールの1つである。

 MonoTouchに関して言えば、MonoのプロジェクトリーダーであるMiguel de Icaza氏は、それほど心配していないようだった。「MonoTouchは既にC + XCodeへコンパイルするオプションを用意している」とIcaza氏はTwitterで述べた。

 だからといってこれで安心できるわけではない。なぜなら、SDKには「Objective-C、C、C++またはJavaScriptでオリジナルのソースコードが記述された」と書かれており、別の言語でオリジナルのソースコードで記述され、仲介手段を通して許可されている言語に移されたとは書かれていないからだ。「この合意条件では、ソースコードについて言及するときに、『オリジナル』という言葉を使っている。これはグレーゾーンであるため、強制するのは難しいかもしれない」とPhil Nash氏はTwitterでつぶやいた。Nash氏は、iPhone向けに「vConqr」と呼ばれる「RISK」風のストラテジーゲームを記述したプログラマーだ。

 複数のデバイス向け開発者ツールを手がける企業で、ほかに影響を受けそうなのはUnity Technologiesだ。同社の最高経営責任者(CEO)であるDavid Helgason氏は声明の中で次のように述べた。「われわれは、Appleから何かが変わるという知らせを全く受けていない。われわれはAppleと素晴らしい関係を築いている。そして、弊社の12万人以上のユーザーに中断することなくサービスを提供できるように、われわれは全力を尽くしてAppleのTOS(利用規約)--この利用規約もまだベータの段階にあり、今後書き換わる可能性もある--を遵守するつもりだ」(Helgason氏)

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ

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