この数字はTibcoやIBMなどのプロプライエタリソフトウェアの約5倍だとStevens氏は言う。Stevens氏はまた、Red Hatの目標は顧客の需要を満たすことだとしながらも、プロプライエタリソフトウェアを提供しているライバル企業を襲うかもしれない「巻き添え被害」の可能性について触れている。
一方、ライバル企業も黙ってはいない。IBMは先週、毎秒「数百万」のメッセージを処理できるとする「WebSphere MQ Low Latency Messaging Version 2.0」を発表した。
Red Hatはメッセージングに長年注目してきた。最高経営責任者(CEO)のMatthew Szulik氏は2005年、メッセージングはRed Hatの中核事業であるOSよりも成長する可能性がある高レベルソフトウェアの1つだと述べた。
Stevens氏はAMQPに大いに期待している。たとえば、AMQPをネットワーク標準規格にすることで、Ciscoなどの企業は、アドレス情報や優先順位情報をインテリジェントに処理し、速度を高めることができる。さらにRed Hatでは、自動的に記録されるようにして、必要に応じてメッセージシーケンスを再生できるようにしたいと考えている。記録しておくことで、監査、規制順守のためのソフトウェアを別に用意する必要がなくなると、Stevens氏は述べている。
AMQPの標準化には、Red Hat、Ciscoのほかにも複数の企業が参加しており、Novell、Credit Suisse、Deutsche Boerse Systems、Goldman Sachs、Iona Technologies、29West Inc.などが名を連ねている。
「メッセージキューイングを標準化し、(インターネットを強化するネットワーク規格である)TCP/IPのような規格にしたいと考えている」(Stevens氏)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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