NTTデータイントラマート(中山義人社長)と日本IBM(大歳卓麻社長)は10月1日、IBMのWebアプリケーション・サーバー・ソフトウェア「WebSphere ファミリー」とSAPの基幹業務会計システムを連携するソリューション「intramart SAP連携アダプター」の提供で協業することを発表した。
今回の協業は、Webシステムと基幹業務会計システムとのリアルタイム連携に対する要望がユーザー間で高まってきたことに対応するもの。
これまで、SAPの基幹業務会計システムとWebシステムを連携するためには、アプリケーションアダプタといわれる接続ツールを利用した開発作業が必要だったが、今回リリースする「intramart SAP連携アダプター」は、連携のための環境構築や設定をあらかじめつくりこんだ製品となっている。これによって、開発工数を大幅に削減し、より安価、短期間でリアルタイム連携を実現する。
また、同ソリューションには、「WebSphere Application Server」をベースにオープンなJ2EEの技術をとり入れており、独自の接続方法に縛られることなく、システムの変化・拡張にも柔軟に対応できるため、ユーザーの投資を将来にわたって保護することが可能。
今回のソリューションの提供によって、NTTデータイントラマートは、フロントエンド統合だけでなく、基幹システムとのバックエンド統合のエリアまで「intra-mart」のラインアップを広げるとともに、全社Webインフラ統合の基盤製品としての位置付けを強化し、e-ビジネス分野の売り上げ拡大を目指す。
一方、日本IBMは、統合Webシステム構築での実績をもつNTTデータイントラマートとともにオープンプラットフォームのサポートを強化することで、「WebSphere」の拡販を図っていく方針。
なお、両社は、これらの連携ソリューションの技術支援、評価検証を行うための「intra-mart WebSphere Inovation Center」を、NTTデータイントラマート本社内に10月1日に開設。今後、ソリューションの開発、システム設計、コンサルティング、技術検証、ベンチマーク、研修など、「WebSphere」をベースとした「intra-mart」製品のさまざまなサービスおよびサポートを提供していく予定。
さらに、セミナーやイベントの共同開催など、マーケティング面でも協業を推進していく。
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