米IBMは、より有効なワイヤレス端末利用を狙う企業向けに、同社が提供しているソフトウェアおよびサービスを拡充する。
IBMが米国時間5月6日に発表するのは、Mobile Office Entry Jumpstart Solutionと呼ばれるもので、移動端末向けのハードウェア、ソフトウェアおよびサービスを提供している企業を支援するのが狙い。同社のGlobal Services部門が、現在米国でこのパッケージを販売している。同社ではこれまで、種類の異なる端末やネットワークを使っている顧客のニーズをサポートするために、WebSphereと名付けた標準準拠の技術を推進してきた。
今回発表のMobile Office Entry Jumpstart Solutionにより、IBMがサポートするOSはハンドヘルド市場で利用されている機器の90%に達する。Linux、Palm、Symbian、Pocket PC、Tungsten Tなどはすでにサポート対象としており、Tungsten WおよびCもまもなくサポートするという。
Mobile Office Entry Jumpstart Solutionは、顧客企業がまず小規模な実験ベースで導入できるよう設計されている。当初はワイヤレス端末への電子メール送受信が可能で、のちにWebSphereがサポートする新たなアプリケーションも利用できるようになっている。
同ソリューションのコンポーネントは、サプライチェーンやレガシーシステムから発せられた重要な情報の到着通知やアラートを、電子メールで指定のワイヤレス端末に送信することが可能だ。さらに、種類の異なる携帯電話ネットワークやワイヤレスLAN間でのローミングも可能となり、利用者は移動中に途切れることなくデータのやりとりができる。
同ソリューションの価格は25クライアント用のパッケージが8万ドル前後で、これにはサーバ、25台の携帯端末とそれに付属するノートPC用無線カードが含まれる。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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