日本ユニシスは2月12日、米国MIT(マサチューセッツ工科大学)に本部を置く「オートIDセンター(Auto-ID Center)」に参加し、無線ICタグを活用したユビキタスコンピューティングの研究開発活動を開始すると発表した。
オートIDセンターは非営利の研究機関。バーコードの次世代版と言われる無線ICタグをさまざまな製品に貼り付け、製造や流通の局面で業務プロセスを効率化することを目標としている。
日本ユニシスは、オートIDセンターへの参加を通じて、仕様の標準化における技術協力、会員企業との協力による実証実験、オートID技術の普及活動を推進していく。同社のシステム構築ノウハウをベースとするソリューションを開発し、実用化に向ける。
「差し迫るユビキタスコンピューティングの時代では、あらゆるモノに無線ICタグが付帯され、あらゆるデバイスがネットワークに接続され、物品だけでなく人や動植物、環境などさまざまなモノの状態がリアルタイムに把握できるようになる」(同社)
なお、日本ユニシスは昨年10月に業務プロセスの迅速化、高精度化などを目的とするITアーキテクチャ「ROMA(Resource Operation Management Architecture)」を発表している。同社は無線ICタグをこのROMAのキーデバイスと見据え、同研究開発活動への参加を決定したという。
「日本ユニシスでは今後、オートIDセンター仕様をベースとしたソリューションをROMA上で提供し、SCMやCRMなどの既存の企業システムと密接な連動を可能にしていく」(同社)
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