凸版印刷株式会社は7月26日、同社が運営するコンテンツ流通事業「Bitway」でビジネスモデル特許を取得したと発表した。Bitwayは1999年に開始されたサービスで、「占い」「グラビア」「ゲーム」などコンテンツホルダー約150社から約1万5000のコンテンツを取り扱っている。
今回認められたビジネスモデル特許は、1999年に出願した「有償情報の流通方法」で、特許第3428979号として7月下旬に登録公報が発行される予定。p>
この特許の仕組みは、「Bitway」を通じて販売されている有償コンテンツをユーザーが購入するにあたり、各ユーザーが送信する購入依頼に対して、ユーザーの契約するISPにて「ユーザ認証」と「課金」が行われるとともに、「Bitway」に対して「アクセスキー」の発行が依頼される。「Bitway」では、ISPの依頼に基づいて、「アクセスキー」を発行し、ユーザに配信。ユーザーは、「アクセスキー」を「Bitway」に送信し、「Bitway」では「アクセスキー」の認証を行い、ユーザーが送信した「アクセスキー」が正しい場合のみ、有償コンテツを楽しむことができる
これにより、ユーザーがクレジットカード番号などをWeb上から入力することなくISPで課金・決済が可能となる。またコンテンツプロバイダー側から見れば、自社コンテンツを「Bitway」に預けることで、複数の販売チャネルを効果的に利用することができるとしている。
凸版印刷では、Bitway事業の信頼性・安心感を高め、競争優位性の確保を目的に、実際のビジネスでの活用を視野に入れ特許を出願していたという。「Bitway」は、情報携帯端末向けサービス「@irBitway」、携帯電話向けサービス「HandyBitway」などを展開している。同社では、新事業においても権利化のチャンスを逃さずに知的財産による新事業のサポートの充実を図るとしている。
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