NEC(金杉明信社長)は4月24日、パソコンの開発・生産を行うNECカスタムテクニカ(片山 徹社長)と販売・マーケティングを行うNECカスタマックス(片岡洋一社長)の2社を合併し、新たに製造から販売・サポートまでを一貫して行う「NECパーソナルプロダクツ株式会社」を設立することを発表した。新会社の営業活動は7月1日から開始する。
NECのパソコン事業は、01年10月にNECカスタムテクニカとNECカスタマックスの2社分業体制を確立し、事業責任の明確化と事業スピードの向上を図ってきた。
翌02年には、中国完成品調達をバリューチェーンに取り込んで国際水平分業体制を確立するとともに、NECカスタムサポートを設立してサービス事業を強化し、02年度下期にはパソコン事業の収益構造を大幅に改善している。
今回の合併は、これらの2社体制のもとでの成果をベースに、さらなる事業の飛躍を目指すため、開発と生産を市場に直結し、自己完結した迅速な事業運営体制に再編することが狙い。
新会社のNECカスタムサポートは、個人向けパソコンの商品企画、販売・プロモーションやサービス・サポート、個人および企業向けパソコンの開発・製造を担当するとともに、パソコン以外の事業として企業向けプリンタ・MT装置の製造、特定顧客向け電子装置の製造・販売、さらにはパソコン周辺機器の販売などを担当する。
新会社では、販売・マーケティングと開発・生産を一体運用することで商品および供給面における市場対応力の向上を図るとともに、マーケティング機能と生産機能をVCM(バリュー・チェーン・マネジメント)で結合することで事業運営のさらなるスピードアップを目指す。
また、電話やWebなどでの顧客対応機能と開発・生産機能を一体運用することによって、CS(顧客満足度)のさらなる向上を図っていく。
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