日本レコード協会は4月2日、音楽メディアユーザーの実態調査についてとりまとめた報告書を発表した。同調査は2002年10月7日〜21日に、首都圏在住の12〜65歳の男女1000人を対象に行ったもの。報告書によると、過去半年間に音楽CDを購入したことがあるのは全体の58%。高校生や大学生が中心だが、中高年層の割合も増加傾向にあるという。
AV機器については、CD-Rの所有者が44.2%となり、2年前の2.5倍に急増している。最近話題の不正コピー防止CDは、全体の56.7%が認知しており、60%近くの人が「賛成」または「積極的な賛成ではないが仕方ない」と賛成の見解を示している。
インターネットによる音楽配信サービスについては、43.5%の人がその存在を認知しており、「なんとなく聞いたことがある」という人も含めると全体の78%にのぼる。実際に利用したことがある人は全体の5.6%と依然として低い水準にあるが、前年に比べて3倍に伸びており、少しずつではあるが着実に広まっているようだ。
同協会は調査の目的について、「音楽CD購入者の実態を把握すると共に、その背景にあるユーザーの意識や関連ハード、インターネットなどの環境変化を明らかにするため」と語っている。なお調査では(1)音楽CDの購入実態、(2)音楽に対する意識、(3)不正コピー防止CD(CCCD)(4)AV機器の保有実態、(5)インターネットの普及実態、を取り上げた。
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