職場と自宅でオンライン接続できる社員が、職場で私用目的にインターネットを利用する時間は1週間当たり平均3.7時間。自宅で仕事目的にインターネットを利用する時間は同5.9時間。社員は職場でウェブサーフィンに浪費した分を、自宅で仕事をして補っている。
この調査は、メリーランド大学Robert H. Smith School of Businessと米調査会社Rockbridge Associatesが共同で行ったもの。2002年12月に501人を対象に実施した。
「企業は職場での私的なインターネット利用をある程度認めるべきだ。不可避だというだけでなく、企業にプラスの効果を与える」(メリーランド大学ビジネススクールのディレクター、Roland Rust)。「プライベートと仕事を完全に分離してしまうと、作業効率が低下するという意見もある」
一部の企業は最近、デートサイト、ゲームサイト、インスタントメッセージなどを職場で利用できないよう遮断している。企業内の回線が渋滞し、作業効率が落ちる可能性があるからだ。こういった傾向は、職場でのMP3ファイルの交換を禁止する企業が増えて以来続いている。
ところで、自宅にインターネット接続を持たない人の場合はどうだろうか。職場でウェブサーフィンに費やす時間は1週間当たり平均6.5時間。自宅で仕事をする時間は同3.7時間だった。
また、職場でウェブサーフィンをする社員のネット活用について調査したところ、オンラインショッピングが2001年より低下した。景気悪化が主な要因とみる。100ドル以下の商品を購入した人の割合は、2001年の53%から48%に落ち込んだ。オンラインでの旅行予約も減ったという。その一方で、公共機関のウェブサイトを利用して、公共料金の支払いや確認、事務手続きなどを行う人は増えたという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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