ソニー銀行は1月29日、2002年度第3四半期(2002年10月〜12月)の決算を発表した。12億円の赤字を計上し、厳しい状況が続いているが、一部に明るい材料も見られる。
2002年度第3四半期の経常収益は昨年同期比61.1%増の6億9600万円となったが、経常費用が19億300万円(昨年同期比22.3%増)となり、経常損失は12億600万円(昨年同期比7.2%増)の赤字となった。経常費用の内訳を見ると、営業経費が最も多く14億2200万円となっている。また、2002年4月から12月までの9カ月通算の経常損失は34億2600万円となる。
総預金残高は2138億8100万円、投資信託を含めた預り資産残高は2203億3400万円となった。2002年12月末における開設口座数は16万4000件。
明るい材料としてはまず、12月の月間預金総額が過去最高の182億円を記録した。また、米ドル・ユーロ建ての外貨預金も伸びている。12月末時点での外貨預金残高は447億円となり、総預金残高の20.9%を占めるようになった。
ソニーバンクの住宅ローンは引き続き好調だ。インターネットで繰り上げ返済ができ、保証料が無料な点が消費者に受け入れられた模様。残高は12月末で110億円となり、取り扱い開始から9カ月で100億円を超えるヒット商品となった。
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