Appleのメディア向けイベント「Back to the Mac」で発表された新しいハードウェアは、イベント終了後すぐに、参加者が触れられるように展示された。新型「MacBook Air」の11インチモデルと13インチモデルだ。また、11インチモデルのレビュー用サンプルを、テストとベンチマークのために、ニューヨークの米CNETラボに向けて空輸した。
筆者は新型MacBook Airに初めて触れてみて、おおむね好印象を持った。MacBook Air(の旧モデル)は、熱心なファン層は獲得していたものの、本当の意味でのメインストリームの顧客層はつかめない製品だった。その理由は、価格が高かったこと、そしてAppleのほかの13インチ型ノートブック製品との違いを十分に示せなかったことだ。旧モデルはほかよりも薄くて軽かったが、高額の投資に見合うほどの違いはまだなかった。
新型MacBook Airは、差別化を進め、エントリ価格を引き下げたことで、熱狂的なニッチ市場以外の顧客を開拓できる可能性がある。
11インチモデルを追加したことは、どちらかといえば過去数年のノートPC開発の流れに沿ったものだ。小型で安価なネットブックがニッチ市場としてスタートしたときは、初めは7インチ、次に9インチのスクリーンを備えていたが、その後10インチモデルや11インチモデルでメインストリームに進出している。Appleは「MacBook」を発売して以来、ノートPCの価格やサイズの変化をほとんど意に介さず、ハイエンド側の市場にこだわることを選択し、13インチより小さい製品を出そうとしなかった(ただし、MacBookより古い12インチの「PowerBook」にはまだ多くのファンがいる)。
この数年で、Macファンに共通の要求項目として耳にする機会が多かったのは、より小型のノートブックと、高価なMacBook Airの値下げの2つだったことにも注目すべきだ。今回の新モデルではこの両方に答えているようだ。そのため、ユーザーがどのような反応を示すか非常に興味深い。
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