Steve Jobs氏が米国時間10月18日、Appleの第4四半期決算の電話会議に珍しく登場した。その理由は何か?
Jobs氏は、「Appleにとって売り上げが200億ドルを初めて超えた四半期に立ち寄らずにはいられなかった」と、理由として述べた。しかし、本当の理由はすぐさま明らかになった。Google、Research In Motion、顧客、開発者、競合するスマートフォンおよびタブレットメーカーに対し、非常に鋭いメッセージを届けるためだったのである。同氏が決算報告の電話会議に出席したのは2年ぶりだ。
Jobs氏のコメントをまとめたものを以下に掲載する。
「まずはiPhoneについて話をしよう。1410万台のiPhoneを前四半期に販売した…RIMは1210万台のBlackBerryを直近の四半期で販売したが、それを難なく打ち負かしている。Appleは今やRIMを超えており、彼らが近い将来においてAppleに追いつくとはないと思う…(iOSやAndroidに続いて)競争力があるプラットフォームを作り、そのプラットフォーム用にアプリを作るよう開発者を説得するのは、彼らにとって課題となるだろう」
次に話題は、現在の強敵Googleへと移る。
「Eric Schmidt氏は先週、Googleが1日あたり20万台のデバイスをアクティベートし、約9万のアプリケーションを持っていることを繰り返し述べている。Appleは、1日平均で27万5000台のデバイスをアクティベートし、日によっては300Kデバイスに達することもある。Appleは約300KのアプリケーションをApp Storeに持っている」
Jobs氏は、「Android携帯電話が各四半期に何台出荷されているかを知ることはできない」としつつも、6月の四半期に1000万台というGartnerの見積りに言及した。
「Googleは、AndroidはオープンだがiOSとiPhoneは閉鎖的、と位置付けるのが好きだ。これは少し不誠実で、アプローチの違いを不明確にしている、とわれわれは思っている」とJobs氏は述べた。「ほとんどのPCが同じユーザーインターフェースを持ち、同じアプリケーションを実行するWindowsとは異なる。HTCやMotorolaという最大手2社を含むAndroid OEMの多くは、(カスタム)ユーザーインターフェースをインストールし、自社の差別化を図っている…このことを各電話機が同じに見えるiPhoneとで比較してもらいたい」
断片化について。
「Twitterクライアント(TweetDeck)では、(Androidアプリを作ることにおいて)244の異なる電話機上で100以上の異なるAndroidソフトウェアに取り組む必要があったと報告している。いくつものハードウェアとソフトウェアを見ていく作業は開発者に難しい課題となる」
また、VerizonとVodaphoneの独自アプリストア開設計画についても述べた。
「ユーザーと開発者の両方に対して混乱を生むだろう」
その後、オープン対クローズドの問題へと移る。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス