Appleの「iPhone 4」には最新のテクノロジが数多く採用されている。このことは、iPhone 4の先行予約分が早々に売り切れた理由の1つだ。iPhone 4を前モデルより優れたものにしている3つの傑出した仕様を、もう一度紹介する。
ジャイロスコープ:市場調査会社のiSuppliによると、Appleはこの機能があることで、他社のスマートフォンよりも優位に立っているという。同社のアナリストJeremie Bouchaud氏は6月、Steve Jobs氏がAppleのWorldwide Developers Conference(WWDC)でiPhone 4のジャイロスコープを披露したとき(下の動画を参照)、同氏は「多くのライバルがわれ先にとこの機能を模倣」し、ジャイロスコープ搭載スマートフォンという新たな流行が生まれることを示唆していた、と書いている。「モバイルハンドセットメーカーは最近まで、ジャイロスコープにあまり関心を示してこなかった。しかし、任天堂のビデオゲーム機『Wiiモーションプラス』の成功により、ジャイロスコープを利用したゲームをプレイすることに消費者が魅力を感じていることが証明された」(Bouchaud氏)
ジャイロスコープはゲームに何をもたらすのだろうか。iPhone 4のジャイロスコープは飛行機で使われているものと同様に、ピッチ、ロール、ヨーを検出する機能などを備えている。そして、加速度センサ(既に現行のiPhoneに搭載済み)と併用することで、ジャイロスコープは6軸モーションを検出できるようになる。Appleはこれを「加速度、角速度、回転速度」と表現している。
Jobs氏は、これらすべてが「ユーザーに極めて精度の高い位置情報を提供」する新しいAPIと連携していると言う。
「Retinaディスプレイ」の製造収率:iPhone 4で最も話題になった機能は、おそらく940×640ピクセルの高密度Retinaディスプレイだろう。しかし、これからの数カ月、消費者にとって最大の問題になる可能性が高いのは、ディスプレイメーカーが需要を満たせるだけのスクリーンを製造できるかどうかということかもしれない。Rodman & Renshawのマネージングディレクター兼シニアテクノロジアナリストであるAshok Kumar氏によると、LCDパネルの製造収率が低いことは、iPhone 4の製造量(つまり在庫量)に影響を及ぼす可能性があるという。AppleのRetinaディスプレイの製造収率が課題になる理由を理解するのは、決して難しいことではない。このディスプレイは1インチあたり326ピクセルの密度を誇っている。これらのピクセルはあまりにも小さい(幅はわずか78マイクロメートル)ので、人間の目では個々のピクセルを識別できない。
512MバイトのRAM(報道情報):米国時間6月18日に報じられたように、iPhone 4には512MバイトのRAMが搭載されているようだ。この報道が事実なら、それが持つ意味は重要だ。なぜなら、iPhone 4よりも大きい「iPad」のRAM容量はわずか256Mバイトで、「iPhone 3GS」と同じだからである。これはあらゆるコンピューティングデバイスについて言えることだが、システムメモリの容量が大きければ大きいほど、パフォーマンスは向上する。21日に提供開始された「iOS 4」のマルチタスキング機能を利用する場合は、特にそうだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。
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