たとえあなたがMicrosoftの新しいOSに興奮を覚えているとしても、新しいコンピュータの購入を予定しているわけではないかもしれない。すでに「Windows」PCを所有しているのなら、Microsoftはアップグレードプロセスを幾分シンプルにしているが、それでも移行の前に検討した方が良いかもしれないことがいくつかある。この記事では、検討すべきいくつかの重要な点を紹介する。
--「Windows 8」へのアップグレードは、どの旧バージョンのWindowsから行うことができるのか。
Microsoftの公式のブログ記事によると、「Windows XP」「Windows Vista」、または「Windows 7」PCを所有している人は、「Windows 8 Pro」アップグレードのダウンロード版を入手する資格を有している。
--アップグレードに必要な費用はいくらなのか。
上記のOSを搭載し、2012年6月2日より前に購入されたPCの場合、39.99ドルでMicrosoftからアップグレードをダウンロードできる。6月2日から2013年1月31日の間に購入された、Windows 8以外のOSを搭載する新品のPCの場合、Windows 8 Proアップグレードのダウンロード版は14.99ドルで提供される予定だ(おそらく、Windows 8の発売前に、PCの新規購入が減少するのを防ぐためだろう)。
--DVDなどの物理メディアの形でアップグレードを購入するオプションはあるのか。
Windows 8 Proアップグレードのパッケージ版は、69.99ドルで購入可能だ。Microsoftは、ダウンロード版のアップグレードを購入した人に対して、さらに15ドルを支払うことでDVD版を購入できるオプションを提供する予定だ。アップグレードのインストールプロセスでも、ユーザーの持つメディアを使って、DVDを焼いたり、ブータブルUSBキーを作成したりできる機能が無料で提供される予定である。
--Windows 8は、ほかにどのようなエディションがあるのか。
Microsoftが発表したWindows 8のエディションは4種類だ。そのうち、消費者向けアップグレードの対象となるのは、Windows 8とWindows 8 Proの2つだけだ。「Windows RT」はタブレットのみに搭載される。「Windows 8 Enterprise」は大量のPCを購入する法人向けに販売される。64ビットの普及が拡大しているため、Windows 8とWindows 8 Pro、およびWindows 8 Enterpriseは32ビット版と64ビット版の両方が用意される。Microsoftは、基本のWindows 8アップグレードの価格をまだ明らかにしていない。
--Windows 8とWindows 8 Proの違いは何か。
Microsoftはブログ記事の中で、「多くの消費者にとって、Windows 8が適切な選択肢になるだろう」と述べている。その一方で同社は、「テクノロジマニアやビジネスおよび専門分野のプロフェッショナルが、より広範なWindows 8のテクノロジセットを手に入れられるようにする」ために、Windows 8 Proを設計したという。
これが基本的に意味するところは、ほとんどの消費者は気にしないだろうとMicrosoftが考える機能がWindows 8 Proに搭載される、ということだ。大体において、これはおそらく正しい。ほとんどの人は、Proに搭載されている「Client Hyper-V」仮想化ソフトウェアや「BitLocker」ディスク暗号化ツールといった特別な機能がなくても残念には思わないだろう。
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