都市の路上駐車帯に出現する緑のパラダイス--仮設パークとは? - (page 2)

文:Daniel Terdiman(CNET News.com)
翻訳校正:アークコミュニケーションズ、大久保崇子、國分真人
2007年10月04日 16時00分

 McLaughlinさんは次のように述べている。「このイベントの趣旨は、オープンな空間づくりを促進すること。地上にスペースがなければ、屋上に舞台を移せばいい」

 2005年にRebarがサンフランシスコのとある駐車帯に初めて仮設パークを設置してから今回で3回目を向かえるPARK(ing) Day。そのクリエイティブな精神は確実に広まっており、参加者の輪は一般市民以外にも広まりつつある。

 Belaさんによると、Gavin Newsomサンフランシスコ市長からは、市庁舎の外にある個人用駐車スペースがこのイベント用に提供されたという。Belaさんは電話インタビューに対して、自身とRebarの同僚たちが市長の駐車スペースに「人力発電式の移動型公共オープン空間」を設け、「訪れた人たちにリラックスして楽しんでもらうことができた」と語っている。

 その近くの、McLaughlinさんの仮設パークから角を曲がったところにある一画では、Kathleen O'Dayさんをはじめ、サンフランシスコ市の公共事業部およびレクリエーション公園部の仲間たちによって、ヒーリングガーデンと銘打った空間が繰り広げられた。

 このヒーリングガーデンは、今回のイベントに参加したパークの中でおそらく最高の出来栄えだろう。サンフランシスコ中央図書館に隣接した空間は、周囲を囲む竹、さまざまな背高の植物、生き生きとした高さ約3mの草、ダリアでいっぱいになった小さな庭園池、2つの個別スペースで構成され、息を呑むような美しさだ。

 O'Dayさんによると、一方のスペースが交流の場であり、もう一方は1人瞑想にふけるためのスペースだという。「Frankieのガーデン」とも呼ばれるこのパークは、ステージIVのホジキン病(悪性リンパ腫)で現在闘病中であり、ボストンの病院で行われる臍帯血移植を控えている彼女の弟、Frankieさんの治癒を願って企画されたものだ。

Frankieのガーデン Frankieのガーデン
提供:Daniel Terdiman/CNET News.com

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