電子フロンティア財団(Electronic Frontier Foundation:EFF)は、不当な特許を見つけたとして、発見した新証拠を盾にこれを無効化するよう米特許商標局(USPTO)に求めている。
EFFは米国時間10月14日、Accerisという企業に認められた特許を無効化すべきであることを示す、先行特許や公開された参考資料を見つけたとして、その再審査をUSPTOに申請した。Accerisに認められた特許は、VoIP技術を使って従来のアナログ電話とのインバウンド、アウトバウンドのコールを実現する方法を説明している。EFFは、デジタルの世界における権利保護に取り組む民間組織。
EFFが発見した参考資料は、Accerisの特許文書で説明されている技術には、Accerisによる申請よりも前から先行特許が存在したことの裏付けとなる。
EFFのリーガルディレクターCindy Cohn氏は声明で「今回のような不当な特許は、現行の特許システムに存在する問題を浮き彫りにしている」と述べ、「公知の技法を組み合わせたことが明らかな技術に特許を与える行為は、誠意をもってVoIP製品を作る本来のイノベーターに対する訴訟を誘発する」とした。
EFFは、公共や消費者の利益に反する悪質な特許を無効化することを目指す「Patent Busting Project」の一環として、複数の特許に問題を提起している。現在のところの成果として、UPSTOは7件の特許について、無効化や特許範囲を狭める補正、再審査を決定している。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。 原文へ
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