AT&Tは米国時間1月23日、間もなくブロードバンド加入者に対して、同社の無線LANスポットに無料で無制限にWi-Fiアクセスが可能になるサービスや、新たに高速化された10Mbps帯域でのサービス提供を開始すると発表した。
無料のWi-Fiは、ダウンロード速度が1.5Mbps以上となる、AT&Tのブロードバンド加入者に対して提供される。AT&Tの携帯電話サービスのみに加入している人に対しては、無料のWi-Fiサービスは適用されない。
これはつまり、米国内ではAT&Tのネットワークで独占的に販売されている、Wi-Fiが内蔵されたiPhoneのユーザーにとって、運良くAT&Tのブロードバンド提供エリア内に住んでおり、そのサービスに加入している場合にのみ、無料のWi-Fi提供の恩恵にあずかれるということを意味している。
AT&Tは現在、空港、McDonald'sのレストラン、Barnes & Nobleの書店、喫茶店、スポーツスタジアムなど、米国内の1万カ所以上でWi-Fiホットスポットを提供している。すでに2007年から、AT&Tは、もっと高速のブロードバンド利用者に対しては、無料のWi-Fiアクセスを提供していた。
今回のAT&Tの動きは、ブロードバンドサービスと携帯電話サービスをセットで利用するよう、加入者を誘い込むための手段とも考えられる。あるいは、8000以上のWi-Fiホットスポットへのアクセスを加入者に提供しているT-Mobileなど、他の携帯電話サービスプロバイダーに対抗しようとしているのかもしれない。T-Mobileは、自宅にいる間、Wi-Fiと携帯電話ネットワークを自由に切り替えられるサービスも、顧客に対して提供している。
また、AT&Tは、新たに「U-verse」利用者向けに、ダウンロード速度が10Mbps、アップロード速度が1.5Mbpsとなる、より高速帯域でのサービス追加も発表した。U-verseは、家庭用インターネット接続環境で、テレビとブロードバンドを同時に配信可能にする、新しくAT&Tがアップグレードしたネットワークである。「U-verse TV」サービスにバンドルして提供される、この新しい高速ブロードバンドサービスの価格は、月額55ドルとなる。このサービスの加入者も、無料のWi-Fiアクセス利用条件を満たしている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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