通信機器メーカーのAvayaが米国時間6月4日夜、非公開投資会社のSilver Lake PartnersとTPG Inc.に総額82億ドルで買収されることに合意したと発表した。米国の各メディアが報道している。
各報道によると、Avayaの株主には1株あたり17.50ドルの現金が支払われるという。1株当たりの買収価格は、(Avayaが身売りを検討しているとの報道がなされる直前の)5月25日の終値に対し、28%のプレミアムとなる。
The Wall Street Journal(WSJ)が5月28日、関係筋の話として、Avayaが身売り先を求めて複数の投資会社などに接触していると報じたことを受け、ライバル企業にあたるNortel Networksとの合併が実現するのではないか、などとさまざまな憶測が流れていた。
Avayaは、ベル研究所を有する通信機器メーカーLucent Technologiesから2000年にスピンオフした企業(Lucentはその後の2006年、Alcatelと合併している)。ベル研究所が取得したスピンオフ前の1600の特許が現在Avayaの製品に生かされている。同社は企業向けコミュニケーションソフトウェアやシステム、サービスのインテグレーション、設計製造販売も行っており、特にIPテレフォニー、コンタクトセンター分野を強みとしている。
Avayaの株価は、米国時間6月4日、16.75ドルで取り引きを終えている。同社の株価はWSJの報道を受け、5月25日の終値(13.67ドル)より、15%以上上昇している。
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