NEC、音声対話機能を搭載できる小型モジュール、多様な機器に組み込み可能

 NECは5月7日、車載端末や携帯電話、情報家電、キオスクの端末、ロボット など、さまざまな機器に組み込んで音声対話機能を搭載できる小型音声対話モ ジュールを開発したと発表した。

 まず、NECエレクトロニクス製アプリケーションCPU「MPシリーズ」とソフト ウェアのプラットフォーム「platformOViA」を利用した小型・高機能・低消費 電力・安価なハードウェアモジュールを開発。次に、同CPU上に、音声認識・音声合成・対話制御機能、耐雑音信号処理機能、音源方向検出機能、顔認識機 能、シナリオエンジン機能、CG表示機能、ネットワーク通信機能、RTミドルウ ェア連携機能などの各種ソフトウェアエンジンとそのノウハウを統合し、軽量 化して搭載した。

 機器の種類・機能に応じてこれらの機能を取捨選択し、シナリオエンジンに よる統合制御やRTミドルウェア連携機能、ネットワーク通信機能を用いた外部 機器との連携を実現。同モジュールを用いることで、音声対話機能を搭載した 機器を開発する際に、個々の機器ごとにこれらの機能を設計する必要がなくな り、開発効率の向上や小型化が図れる。

 NECでは、同モジュールをメインCPUとして使用した小型ロボット「PaPeRo-mini」を試作。音声認識・音声合成・対話機能、音源方向検出機能、顔認識機 能、行動制御機能など各種動作実験を行い、有効性を実証した。今後も開発を 進め、早期の実用化を目指す。

 なお、今回開発した組み込み用小型音声対話モジュールの成果の一部は、独 立行政法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)「21世紀ロボットチ ャレンジプログラム」「次世代ロボット共通基盤開発プロジェクト」の委託事 業として実現した。

CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)

-PR-企画広告

企画広告一覧

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]