WIDEプロジェクトは3月29日、仏ルイ・パスツール大学とともにMobile IPv6を用いたIPv6移動通信サービスの実験運用を4月1日から開始すると発表した。
Mobile IPv6は、IPv6端末に移動通信機能を追加する拡張仕様。常に同一のIPv6アドレスを利用するため、接続するネットワークが異なっていても、それを意識することなく通信できる。このため、複数の無線ネットワークを切り替えながら移動する場合や、無線ネットワークと有線ネットワークの間をシームレスに切り替えながら利用する場合に有効とされている。
Mobile IPv6を利用するためには、移動端末を補助するホームエージェントをインターネット上に設置運用する必要があるため、これまで簡単には利用できない状況にあった。今回の実験サービスでは、この障壁を取り除くために、誰もが気軽に利用できるホームエージェントサービスを提供する。
WIDEプロジェクトとルイ・パスツール大学は、今回の実験サービスを実施するにあたり、ホームエージェントの機能を簡便に操作するためのウェブユーザーインターフェースであるソフトウェア「HAiku」を共同開発し、オープンソースソフトウェアとして公開している。
実験サービスは、2008年3月まで実施する予定。安定した運用サービスを継続して提供することで、実運用環境におけるIPv6移動通信技術の技術向上と普及促進を推進していくという。
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