EarthLinkは先週、新たに2都市でWi-Fiサービスの提供を開始した。
EarthLinkは米国時間12月19日、全市レベルのWi-Fiネットワークサービスをカリフォルニア州ミルピータスで提供開始したと発表した。さらに21日には、ルイジアナ州ニューオーリンズでも同様のWi-Fiサービスが開始されている。
消費者へのブロードバンドサービス提供にケーブルやDSL(デジタル加入者回線)ネットワークに依存してきたEarthLinkは、ブロードバンドインフラを低コストで構築する手段として免許不要のWi-Fiを利用するようになっている。
同社はここ1年の間に、注目を集めるフィラデルフィアやサンフランシスコのプロジェクトをはじめ、市内全域をカバーするWi-Fiネットワークの構築を8都市で受注した。同社は6月、カリフォルニア州アナハイムで最初のWi-Fiネットワークを立ち上げている。
ルイジアナ州ニューオーリンズでは、52平方キロメートルのWi-Fiメッシュネットワークが、2005年のハリケーン「カトリーナ」によって壊滅状態となったオーリンズ郡の各所をカバーしている。EarthLinkはニューオーリンズ再興を目指し、サービス領域内の法人および個人に対し、最大300Kbpsの帯域まで無償でサービスを提供している。無償サービスは、コンピュータにインストールされたWi-Fiアクセスソフトウェアを通してウェブサイトにログインすることで利用する。
アナハイムやミルピータスの住民同様、ニューオーリンズの住民もより高速なサービスを利用することもできる。1カ月21.95ドルを支払えば、アップストリームとダウンストリームで1メガビット/秒のサービスが利用できる。このサービスには最大8個のメールボックスのほか、「SpamBlocker」や「EarthLink Protection Control Center」などのセキュリティサービスも含まれている。
頻繁に利用しないユーザーには、1時間あたり3.95ドルで利用できるサービスや、3日間で15.95ドルのメニューも用意されている。これらの利用者は、アカウント情報へのアクセスやサービスへの接続をEarthLinkのポータルページから行う。企業や仲介パートナーは、ネットワーク経由で自治体の各機関にもアクセスできるようになると、EarthLinkは語っている。
全市レベルのWi-FiネットワークはFTTHなどのほかのネットワークより構築コストが安いが、いくつかの課題も抱えている。Wi-Fiを既に導入済みのフロリダ州セントクラウド、アリゾナ州テンピ、ミネソタ州チャスカといったより規模の小さな都市ではサービスエリアの問題に直面している。また、ユーザーからは屋内からネットワークにアクセスできないといった不満が出ている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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