中国専門シンクタンクのサーチナ総研は9月8日、中国の消費者に携帯電話について意識調査した結果を発表した。それによると現地の携帯ユーザーが利用する端末のメーカーブランドは「Nokia」が最も多く30.7%。以下「Motorola」(21.4%)、「Samsung」(20.8%)と国際大手が続き、「中国ブランドの追い上げは苦しい状況」(サーチナ総研)という。
中国メーカーで10位以内にランクインしたのは、「寧波波導(バード)」(4.1%)、「夏新(Amoi)」(3.5%)、「TCL」(3.4%)の3社だけだった。
現在、中国メーカーと外国メーカーのどちらを支持するかを尋ねると、「外国メーカー」が42.7%、「特に気にしない」が40.7%で、国産メーカーへの支持は少なかった。
今後、期待するメーカーについてはNokia、Motorola、Samsungが上位3位を占めたが、中国メーカーの「聯想(レノボ)」が第5位に入った。
1人あたりの端末保有台数は「1台」が45.9%、「2台」が43.1%で、利用するキャリアは「中国移動系GSM」が71.3%と圧倒的だった。中国版PHSの小霊通では「中国電信(チャイナテレコム)系」が6.5%、「中国聯通(チャイナネットコム)系」が2.6%と、前回調査と比べてシェアを落とした。
第3世代携帯電話については「興味があるがよく知らない」という意見が78.3%。利用意向は「状況をみて判断する」が77.0%と、慎重な姿勢がみられた。どの通信方式を利用したいかを尋ねると「中国移動がすすめているW-CDMA」が約50%で、「中国の独自通信規格であるTD-SCDMA」は10.4%にとどまった。
調査は5月19日〜24日の期間、北京市、上海市、広東省を中心に実施した。有効回答数は1800。
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