ネットクリアスシステムズ(丸山修孝代表取締役)は9月4日、独自技術「RAPS(Realtime Architectual Processing Structure)」により、インターネット標準プロトコルTCP/IPの処理性能において、従来技術の10倍のスループットを達成したと発表した。
今回、同社が開発したRAPSコアを使用したネットワークプロセッサは、プロトコル処理のためのハードウェアアクセラレータを持ち、マルチタスク処理を効率的に動作させる機構を組み込んでいる。TCP/IPプロトコル処理は、RAPS上にソフトウェアとして実装。将来的に、仕様変更、追加が発生した場合、ソフトウェアをアップデートすることで対応できる。実装したTCP/IPプロトコルスタックは、エンベデッド(組み込み)分野で多くの採用実績を持つリアルタイムOS「NORTi」からTCP/IPプロトコル処理部を移植したもの。
また、プロセッサの余力を利用してDLNAやDTCP/IP、その他の上位プロトコルを組み込むことができる。一方、TCP/IPスループットが低速で構わないアプリケーションに対しては動作クロックを抑えることができ、低消費電力で使用できる。
同社では、このRAPSコアを、エンベデッド機器向けプロセッサとして利用されている「ARM9」と比較し、10倍を超えるスループットを持つことを確認した。
ネットクリアスシステムズ=http://www.netcleus.co.jp/
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