ニューヨーク発--Sprint Nextelでは、WiMAX技術を使った第4世代ワイヤレスネットワークの構築に今後2年間で30億ドルを投じる計画だ。
同社は米国時間8月8日、Intel、Motorola、サムスン電子と提携し、第4世代(4G)ワイヤレスネットワークの構築と、そこにアクセスするためのデバイスの開発を進めていくことを明らかにした。
Sprintの幹部らが当地で開催された記者説明会で明らかにしたところでは、同社は2007年、このネットワークに約10億ドルを投じるという。また、2008年にも15億〜20億ドルを投資するという。4Gネットワークは、2007年第4四半期に稼働開始する予定だ。2008年末までには約1億人が同ネットワークにアクセスできるようになると、同社は語っている。
SprintがEV-DO(Evolution Data Optimized)技術に基づく第3世代(3G)ネットワークの提供を開始してから約1年が経つ。Sprintは先週、既存のEV-DOネットワークをより高速な「EV-DO Revision A」に対応させる計画を発表した。同社では、年末までに4000万人にEV-DO Revision Aに対応したサービスを提供する計画。
Sprintの最高経営責任者(CEO)Gary Forsee氏によると、次の4Gネットワークはこれまでの3Gネットワークに代わるものではないが、高度なワイヤレスサービスの市場を開拓すうえで重要な存在となると述べる。Forsee氏によると、ミュージックプレーヤー、ビデオレコーダ、ポータブルデバイス、低価格PCなど、ありとあらゆるデバイスがワイヤレスネットワークに接続され、個人や法人ユーザーがモバイルインターネット経由で即座にコンテンツにアクセスできるような将来像をSprintでは描いているという。
同氏は記者会見で、「4Gネットワークは今日のEV-DOネットワークと比べて4倍高速になる。これだけのスピードが出れば、新しいデバイスの市場も活気づくだろう。YouTube.comやMySpace.comに瞬時にアクセスできる世界を想像して欲しい」と述べた。
Sprintの4Gネットワークでは2〜4Mbpsのダウンロード速度を実現すると、Forsee氏は語っている。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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