中国人エンジニアグループが、Skypeのインターネット電話プロトコルをハッキングに成功したという。7月13日付けのあるブログで明らかになった。
このブログに書かれていることが事実であるとすれば、現在Skypeプロトコルにアクセスできないソフトウェア開発者が、代替のSkypeクライアントを開発および提供できることになる。これは、Skypeを2005年に買収して以来、プロトコルを非公開にしてきたeBayにとって、懸念事項に発展しかねない。
Skypeの関係者は、声明文にてこの主張を認めつつも退けている。
「この主張が真実であるという証拠は、われわれの側では確認していない」とこの関係者は書いている。「たとえそのような行為が可能であったとしても、作成したソフトウェアコードは、ユーザー数1億人を数えるSkypeの機能と信頼性を実現できないはずだ。どのようなリバースエンジニアリングも、Skypeの暗号セキュリティや完全性にとって脅威とはならない」(同関係者)
この一件は、VoIPプラグイン「Talquer」を提供するVozin CommunicationsのCEO(最高経営責任者)Charlie Paglee氏が、自身のブログ「VoIPWiki Blog」にて最初に報告した。Talquerは、「Google Talk」ユーザーがPCから既存の固定および携帯電話へ発信できるプラグインだ。
Paglee氏はブログにて、VoIP技術のリバースエンジニアリングに関する中国人エンジニアたちとのやりとりを詳細に記している。それによると、彼らがSkypeのプロトコルを使っていることは実証できたが、音質など通話のクオリティは実際のSkypeと比べると劣ったようだ。
約10分後、通話は事実上途切れてしまった、とPaglee氏。Paglee氏は、Skypeプロトコルをハッキングしたと主張する会社は特定できないと述べている。このベンチャー企業はまだ公ではなく、ひそかに活動しているという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。 海外CNET Networksの記事へ
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