ラスベガス発--子供に携帯電話を持たせるのは早すぎると思うかもしれないが、携帯電話会社はそう考えていない。14歳未満の子供たちとその親をターゲットにしたサービスは、携帯電話業界に次の大きな成長をもたらすかもしれないのだ。
米国での携帯電話の普及率は人口のおよそ69%と高いが、子供たちに電話を販売する余地はまだたくさん残っている。「Disney Mobile」のゼネラルマネージャーGeorge Grobar氏によると、米国にいる10歳から14歳までの子供たち2400万人のうち、携帯電話を利用しているのはわずか24%とのことだ。
Forrester ResearchのアナリストCharles Golvin氏は、家庭向け市場は大きな可能性を秘めているとし、「家庭は、携帯電話会社にとって明らかに重要なマーケットだ。親の中には、何かあった時のために携帯電話を子供に持たせたいと思いながらも、何ら制限や規制もなく携帯電話を使わせることに不安を覚える人がかなりいる」と話す。
何年も前から米国の大手携帯電話会社は、携帯電話の通話時間を家族どうしでやりくりできるファミリープランを販売しているが、最近この分野の市場が成長しつつあると、Cingular Wirelessの広報担当者Clay Owen氏は言う。
したがって、家庭向けエンターテインメントのブランドとして誰もが知っているWalt Disneyが、子供とその親をターゲットに新しい携帯電話サービスに乗り出すのも当然だ。このサービスはDisney Mobileと呼ばれ、2006年6月のサービス開始を予定している。
Disneyは携帯電話のネットワークを自社で構築するわけではなく、Sprint Nextelから回線を借りてサービスを提供する。このような事業者は、仮想移動体サービス事業者(Mobile Virtual Network Operator:MVNO)と呼ばれ、業界のトレンドとなりつつある。
Disney Mobileでは、大手携帯電話会社のファミリープランとは異なり、子供が利用する方法と時間を親が細かく設定できる。
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