Cisco Systemsが、IPテレフォニーの標準技術を採用する。これにより、CiscoのIPテレフォニー製品は、新しいネットワークサービス機能を搭載するようになるほか、Microsoftなどから提供されるコミュニケーション製品との統合が容易になる。
Ciscoは米国時間3月6日、フロリダ州オーランドで開催されているVoiceCon 2006カンファレンスにおいて、IP PBXソフトウェア「CallManager 5.0」でSIP(Session Initiation Protocol)をサポートすると発表した。CallManager 5.0には、Cisco IP Phone用のSIP機能や、プレゼンス状況を通知するソフトウェア、マルチメディア通信ソフトウェアが含まれる。
SIPはIP電話同士で接続を確立するために使用されるほか、プレゼンス認識や動画、モバイル機能などをVoIPネットワーク上で実現するために使用される。また、VoIPを導入する企業は、SIPを介して、使用する製品をさまざまに組み合わせ、コストの削減を図ることができる。
IPテレフォニー市場では、Ciscoが大手企業の中で唯一、IP PBXソフトウェアでSIPをサポートしない企業だった。同社は、SIPに対応したことで、消費者により多くの機能を提供できるようになると考えている。
CiscoのIPコミュニケーション担当バイスプレジデントBarry O'Sullivanは、「もはや、通話料金の節約だけがIPテレフォニーを導入する目的ではない。生産性を上げ、より効率的に仕事をするために、この技術を取り入れる人が増えている」と述べる。
CallManager 5.0は、SIPに対応する電話機と連携するが、Ciscoでは、特にResearch In MotionのBlackBerry用ソフトフォンクライアントのほか、Nokiaの新しいデュアルモード電話もサポートするつもりであることを明らかにした。
CiscoはCallManagerの新版以外にも、複数の新製品を発表している。今回発表された製品には、ユーザーのデバイスから、プレゼンスに関する情報を収集し、Cisco製アプリケーションに提供するUnified Presence Serverや、PCやIP電話でどのユーザーがオンラインかを確認できるUnified Personal Communicatorが含まれている。
Ciscoはまた、Microsoftと協力して、MicrosoftのOffice Communicator 2005とOffice Live CommunicationsをCiscoのUnified Communications Systemと連携させる予定であると述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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