総務省は8月9日、電気通信サービスの料金に関して日本国内と海外諸国の状況を比較したレポート「電気通信サービスに係る内外価格差調査」を発表した。ブロードバンド回線に関しては引き続き日本が世界で最も安い水準である一方、固定電話の一時加入金は最も高いとしている。
この調査は2005年1月に行われた。対象となるのは東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、デュッセルドルフ、ジュネーブの6都市における(1)インターネット、(2)国内電話、(3)携帯電話、(4)国際電話、(5)専用線の料金だ。
インターネット常時接続の定額料金については、東京のブロードバンド料金が2001年から4年連続で世界的に最も安くなっている。通信速度に関しても、他の都市がADSLで1.5Mbps〜8Mbps、CATVで2Mbps〜10Mbpsであるのに対して、東京はADSLが最大50Mbps、CATVは30Mbpsと高速だ。
固定電話の通話料金については、昼間および夜間の市内通話料金が世界で最も安い水準にあるとした。その一方、一時加入金は2005年3月にNTT東日本、NTT西日本が施設設置負担金(電話加入権)を引き下げて3万6800円としたものの(関連記事)、最安のジュネーブ(3574円)の約10倍と、引き続き世界で最も高い。
携帯電話については、「音声のみ利用」「音声とメールを利用」「音声とメール・データ(インターネット接続)を利用」の3つの場合について利用頻度別に比較したところ、全体的に諸外国と同じ、もしくは安い水準にあることが分かったとしている。
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