総務省は12月14日、生体電磁環境研究推進委員会の研究結果として、携帯電話の電波が脳内でのメラトニン(睡眠を促すホルモン)の合成に影響しないことを確認したと発表した。
総務省では、1997年度から「生体電磁環境研究推進委員会」を開催して、電波の生体安全性評価に関して研究や検討をしている。同委員会が行った実験は、携帯電話端末から発せられる電波の睡眠への影響を調べるため、ラットの脳に電波をばく露し、脳内でのメラトニンの合成に及ぼす影響を明らかにするというもの。実験の結果、携帯電話から発せられるレベルを大幅に上回る平均SARが7.5W/kgの電波を脳にばく露しても、メラトニンの合成に及ぼす影響は認められないことを確認した。
メラトニンは主に脳内の松果体(しょうかたい)で合成されるホルモンで、睡眠・覚醒のサイクルに対する作用を持つことが知られている。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス