アイダホ州アイダホフォールズのMicroserv Computer Technologiesとブロードバンド機器メーカーのTrango Broadband Wirelessは米国時間16日、無認可の周波数帯域を利用して、137.2マイル(約220キロメートル)離れた地点同士の無線データ伝送に成功したと発表した。
Microservは今回、Trangoの機器を使ってアイダホ州にある2つの山の頂上の間に、2.4GHzおよび5.8GHzの周波数帯域を使った無線リンクを確立した。このリンクを利用して、速度2.3MbpsでFTPによるファイル転送が行われた。使用した機器は標準規格のIEEE 802.11ではなく、Trango独自の無線技術をベースにしたものだった。また、無線信号を伝送するため、直径2フィート(約61センチ)のPacific Wireless製外付けパラボラアンテナも利用した。
これは、7月末にDefcon Wifi Shootout Contestで樹立された伝送距離の記録を上回る。このときの勝者、オハイオ州シンシナティの大学生グループは伝送距離125マイル(約201.2キロメートル)を達成していた。このグループは、IEEE 802.11bに準拠した技術を利用して、ラスベガスの砂漠地帯で2台のコンピュータを接続した。伝送速度は11Mbpsだった。
Defconの主催者は、今もこの大学生グループが世界記録を保持していると述べる。
Defconコンテストを開設したDave Mooreは、電子メールのなかで「Microservの報告に偽りはないと思う。ただ、Defcon Wifi Shootout Contestで伝送距離125マイルの記録が樹立されたときは、4人の独立した審査員によって厳密な検査が行われた。この点が今回とは異なる」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースを編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ
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