NTTドコモは8月8日、迷惑メール撲滅に向けた取り組みと現状についてのレポートを発表した。
これによると、迷惑メールに関するユーザーからの月間問い合わせ件数は2005年6月で約1万1900件。過去最多である2001年6月の約14万4800件と比較すると、約92%の減少がみられた。これは、同社の「迷惑メールを送信させない」「宛先不明メールをドコモでブロックする」「迷惑メールを受け取らない機能を提供する」という3大基本方針に基づいた対策によるものだとしている。
まず、迷惑メールが横行した初期段階で現れたのがPCから携帯電話に送信されるメールだ。iモードサーバにおいて迷惑メール送信者からメールアドレスの開拓に利用されたと思われるメール数は、2001年9月時点で1日平均約8億通にも及んでいた。これが、2005年6月時点で1日平均約700万通にまで減少。これはサーバでの受信ブロックと業者に対する法的措置などが効果を挙げていると思われる。
次に出現した携帯電話から送信する迷惑メールについては、契約約款に基づく利用停止措置の徹底やiモードメールの送信数制限などを実施した結果、2003年7月に1日あたり1.8通だったものが、2005年6月では1日あたり0.02通にまで減少している。
PCでの迷惑メールがいまだに増加傾向にあることから、同社では2005年3月に国内のISPや携帯電話業者など約30社と「JEAG(Japan E-mail Anti-Abuse Group)」を発足。今後もメール利用環境の向上に積極的に貢献していきたいと考えているという。
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