大日本印刷は7月27日、ICタグと携帯電話を利用した情報配信システム「電波ポスター」の新型端末「PiPorta」を発表した。
電波ポスターとは、ポスターと非接触ICリーダ/ライタを組み合わせたものに、ユーザーがICタグをかざすことで、ポスターの内容に関連した電子メールを携帯電話へ配信する情報配信システムのことだ。事前にICタグの固有IDと携帯電話メールアドレスを関連づけることで、ICタグをかざしたユーザーの携帯電話に情報が配信されるようになっている。
今回発表された電波ポスター端末「PiPorta」 |
PiPortaは、その電子ポスター専用の端末。通信機能などを納めた非接触ICリーダ/ライタで、内蔵プログラムを書き換えることでFeliCaのリーダ/ライタとしても利用できる。OSは組み込み型の専用OSを使用、電源プラグの抜き差しで起動および終了が可能。サイズは275×442×38mmで、A4ポスターの貼り付けができる。販売価格は1台35万円から45万円程度になる予定。
同社は2006年度に「電波ポスター」サービス全体で10億円の売上げを見込む。同製品はすでに8月4日から岐阜市で行われる「ITを活用したまちづくり実証実験」での採用が決定している。市内20カ所に設置し、電子マネー「Edy」の機能を搭載したFeliCaカードや、FeliCa機能付きの携帯電話を利用して、周辺案内やクーポン配信を実施する予定だ。
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