鷹山は6月17日、WiMAX事業で提携していたネットワークインテグレーターのベルネットとの提携関係を同日付で解消すると発表した。ベルネットへの売掛債権が差し押さえられるなど信用不安が発生したためだという。
両社は鷹山が展開する予定のWiMAXを使った通信サービスに関して提携関係にあった。具体的にはベルネットが保有するネットワーク設備を鷹山が利用し、ベルネットは鷹山のWiMAXサービスを企業に販売する計画だった。また、1月には相互に株式を持ち合う資本提携も行っている。鷹山はベルネットの発行済株式1000株を、ベルネットは鷹山の発行済株式1万株をそれぞれ2億5000万円で取得していた。
しかし、ベルネットの他社に対する債務支払いが遅れたことで、鷹山がベルネットに対して支払った売掛債権が仮差し押さえとなっていること、また鷹山がベルネットに対して貸し付けた3億6000万円(担保付き)が返済されないことから、信用が悪化していると判断したという。さらにベルネットがWiMAX事業の商用サービスに耐えられるシステムを構築できていないため、業務提携も終了するとしている。
鷹山は現在、ネットワークの構築に関してIRIユビテックと協力関係にあり、「WiMAX事業の実用化に関するスケジュールに影響はない」としている。6月中にWiMAXを使った実証実験を開始する予定で、「6月下旬にも総務省から実験局免許を取得できるのではないか」と自信をみせている。
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